スタインウェイが基本?音大の入試(ピアノ実技)について

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国内の主要音大の多くは、スタインウェイが納入されています。入学試験で使われるピアノも、最近ではスタインウェイが増えてきたようです。とはいっても、受験に使うピアノのモデルや実技試験の会場は、多くの大学で試験要項に書かれておらず機密事項になっています。
場合によって、練習室の国産グランドピアノになることも、ホールのスタインウェイになることも考えられています。
とはいえ、1流のピアニストになることが1つの目標であるならば、どのメーカーのピアノで受験するにしても、弾きこなせる指を持っていなくてはなりません。

音大入試では、国公立大学教育学部の音楽科と、東京芸術大学など国公立音楽大学、そして私立音楽大学では、それぞれ入学試験の特徴があります。ここでは、音大入試のあらましを見てみましょう。

スタインウェイが基本?音大の入試(ピアノ実技)について

音楽大学の入試の特色

音大の入試にも音楽以外の科目の試験があります。科目の種類は大学によって違いますが、外国語試験はどこの大学でも行なわれます。また、私立音大でも、大学入試センター試験を利用するところが多く見られます。
外国語試験は英語、フランス語、ドイツ語のほかに、中国語や韓国語を選択できます。ピアニストや創作を志す過程では、欧米圏の言語が必要になることは言うまでもありませんが、最近ではアジア各国でもクラシック音楽が興隆しています。プロのピアニストを目指すのであれば、語学は必須。今後の糧にもなるのでしっかりと学んでおきましょう。

その他、楽典や聴音、新曲視唱などがありますが、もっとも重要なのはピアノ実技です。多くの場合、バッハの平均律、ショパンのエチュード、ソナタ(ハイドン、モーツァルト、ベートーベン)が必修課題とされ、さらにリストやラフマニノフなどを自由曲で演奏することが求められます。または、前記の課題から2曲程度の演奏を求められる大学もあります。
当然ですが、最も重要視されるのは実技です。通常科目も試験内容に含まれますが、ピアノ演奏コースであれば、ピアノの実技試験で高得点を得れば仮に他科目の成績が悪くても合格できると言われています。

入試に使われるスタインウェイ・グランドピアノ

先に述べたように、スタインウェイが設置されている大学であっても、入試実技に必ずスタインウェイが使われるとは断言できません。しかしながら、現在では練習室にもスタインウェイが納入されている大学が数多くあるほどですから、入試にもスタインウェイが使われる可能性は極めて高いと言えそうです。
スタインウェイの音大専用モデル「AS-188」は、従来の「A188」を基本にして音楽大学や教育関連施設での使用に耐える強さを兼ね備えたモデルです。
響板もアクションも内部機構はすべてスタインウェイシステムにより作られており、練習でも至高のサウンドに触れることが可能です。他にも、長時間の使用に耐えるようピアノ表面は傷のつきにくい加工が施され、プロップスティックは金属で強化されるなど、徹底して耐久性を追求しています。
日本の音大専用モデルは、ドイツ・ハンブルグ社製の「A188 」モデルを基本に作られています。ハンブルグ・スタインウェイはロマン派の楽曲の演奏に向いているという評価もありますので、入試課題曲には最良のパートナーと言えるのではないでしょうか。

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